SHIROKANE では、手作業で行う作業については、手作業用の計算ノードに AGE を通じログインするインタラクティブジョブにて行います。
$ qlogin
qlogin コマンドにより、計算ノードに作業用のメモリと CPU が確保されます。
ジョブの発行は、基本は、実行するコマンドをシェルスクリプトに記述し、以下のように qsub コマンドを用いて行ないます。このシェルスクリプトのことをジョブスクリプトといいます。
$ qsub []
上記のコマンドを実行後、しばらくすると、計算ノードに転送され、実行されたこのシェルスクリプトからの標準出力と標準エラー出力の内容が、ファイル (ジョブ名.oジョブ_ID と ジョブ名.eジョブ_ID) になり、ユーザのホームディレクトリに出力されます。たとえば、 script.sh.o123456789
と script.sh.e123456789
のようなファイル名のファイルです。
ジョブスクリプトは、デフォルトでは /bin/sh
をインタプリタとして動作します。スクリプトの先頭に #!/bin/bash
や #!/usr/local/bin/perl
のようなシェバング行があっても無視されます。インタプリンタを指定するためには、下記のように qsub コマンドに -S
オプションを付ける必要があります。
$ qsub -S <> []
デフォルトでは、どこかの計算ノードで実行されているジョブのワーキングディレクトリはユーザのホームディレクトリになりますが、 qsub コマンドを発行したときのカレントディレクトリをジョブのワーキングディレクトリにする際には -cwd
オプションを付けます。
$ qsub -cwd []
ワーキングディレクトリは全計算ノードから同じパスで参照できる領域 (ホームディレクトリ以下等) である必要があります。
ジョブの標準出力と標準エラー出力をホームディレクトリではなく、指定のパス <> と <> に出力するには、-o
オプションと -e
オプションを使用します。
$ qsub -o <> -e <>
発行したジョブの実行状況の表示は以下のコマンドを用いて行ないます。
$ qstat
-f
オプションを利用することで、より詳細にジョブの実行状況を表示します。
発行したジョブを取り消す際には、 qdel コマンドを用います。 qstat コマンドでも表示されるジョブ ID により取り消すジョブを指定します。
$ qdel <>
-u
オプションを使用すると、ジョブ ID は関係なく、指定したユーザ ID のジョブを全て消去します。
$ qdel -u
実行を終えたジョブの統計情報の表示は以下のコマンドを用いて行ないます。
$ qreport -j <>
qreport コマンドは SHIROKANE が独自に AGE を拡張したコマンドです。AGE を使う他の サイトでは qacct コマンド を使用します。