主に scp コマンドを使用します
scp コマンドは、マシンから別のマシンへファイルやディレクトリをコピーする際に用いるコマンドです。転送経路は暗号通信です。
scp コマンド は転送元、転送先のどちらで実行しても良いものですが、手元のパソコンと SHIROKANE との間での転送では、手元のパソコンで scp コマンド を実行することが無難です。
- Windows 10 の場合、
- 歴史的に、 scp コマンドの他に GUI を持つ WinSCP などのクライアントソフトを利用することが多いです。 Tera Term などの SSH クライアントにも SCP によるファイル送受信を行う機能がオマケ的に実装されています
- ssh コマンドを使えるようにしておく必要があります。 Linux と同じように scp コマンドを使用するために
C:\Users\
フォルダに \.sshOpenSSH 形式の秘密鍵のファイル (id_rsa
等) を配置しておくべきです
使い方
リモート側への接続が起こるところは ssh コマンドと同じ様に使います。
$ scp [ @][ :]<> [ @][ :]<>
いろいろな使い方
ローカルにある file-s
ファイルを SHIROKANE の sdir
ディレクトリに同名のままコピー。
[mypc ~]$ scp file-s Enter passphrase for key '/home/user1/.ssh/id_rsa': file-s 100% 1356KB 1.3MB/s 00:00 @slogin.hgc.jp:~/sdir/.[mypc ~]$
ディレクトリのコピーには、-r
オプション (または -R
、 --recursive
オプション)。 dir-s
ディレクトリを dir-t
ディレクトリにディレクトリの内容を含めてコピー。 dir-t
ディレクトリがない場合は作成される。
[mypc ~]$ scp -r dir-s @slogin.hgc.jp:~/dir-t[mypc ~]$
ヘルプの表示
$ scp --help
主なオプション
- -r
- ディレクトリを対象とした場合に、その中身のファイルとディレクトリも再帰的に変更する
- -l <>
- 転送速度を制限する。単位は Kbit/sec
- --help
- ヘルプメッセージを表示する
その他のデータ転送手段
scp を利用する方法と Archaea を利用する方法があります。持ち込みディスクを接続して、データを保存することもできます。
参考: テータ転送が遅い、 失敗しないテータ転送