VSCode の接続先は sutil.hgc.jp
ログインノード (slogin、snx) は SHIROKANE の入口であり、常に安定して稼働していることが求められます。
低負荷を保てるよう、ログインノードでのプログラムの実行などの作業を禁止し、利用者にはご協力をいただいているところです。
参考: ログインノードでできること
2024 年 11 月に発生した SHIROKANE のログインノードの過負荷とその原因
2024 年 11 月頃、ログインノードへの SCP によるデータ転送が遅くなるまたは失敗する状態となりました。 この原因は、複数の利用者が Visual Studio Code (VSCode) の Remote SSH による接続をログインノードに対して行っていたことでした。
ログインノード slogin.hgc.jp が過負荷になり、機能を果たせなくなりました。
VSCode の Remote SSH による接続は sutil.hgc.jp へ
VSCode Remote SSH は単なるターミナルツールではなく、接続先のリモートホストにデーモンを起動し、クライントに様々な便利を提供するためにリモートホストにてバックグラウンドでプログラムを実行する、リモートホストに負荷をかけるものです。 このようなツールでは slogin.hgc.jp への接続をしないでください。
VSCode Remote SSH での SHIROKANE への接続は、機械的な接続のために用意されている専用のログインノード sutil.hgc.jp にしてください。
VSCode Remote SSH との付き合い方
VSCode Remote SSH は開発者が自身が開発中のサーバの接続することを想定しているような作りであり、その設計思想に共用のサーバに接続する想定はないようにみえます。
SHIROKANE は、現状では VSCode Remote SSH の利用を否定はしません。ただし、 sutil への接続であっても負荷をおさえた利用をお願いします。
負荷をかけない VSCode の利用方法
VSCode がリモートホストに負荷をかける原因は、ファイル監視機能と拡張機能にあります。
ファイル監視はデフォルト設定の場合、ワークスペースのほとんどのファイルを監視します。
SHIROKANE へ Remote SSH による接続をしてワークスペースを作成する際は、ホームディレクトリ全体ではなく、その作業に使う狭いディレクトリを指定してください。ワークスペースのディレクトリ中に監視が不要なファイルやディレクトリがある場合は、監視対象から除外する設定を積極的にお願いいたします。除外のパターンの追加は VSCode の [Ctrl + ,] などにより設定 (Setting) を開き、設定の検索 (Search settings) 欄に “Watcher Exclude” と入力、パターンに追加 ([Add Pattern]) を押します。特にツールなどにより頻繁に更新がある出力ファイルとそのディレクトリは監視対象外に追加をお願いします。
拡張機能は特段設定を実施していない場合、インストール済みの拡張機能が有効であり、実行されています。使用しない拡張機能がある場合、 [Ctrl + Shift + X] などにより拡張機能の画面を開き、拡張機能ごとに、無効化 (disable) ボタンを押し、無効に設定してください。